【会場】せんだい演劇工房10BOX box-1
〈出演〉
藤田翔、渡邉時生
〈脚本〉岸田國士 〈演出〉小濱昭博
鉄道線路の土手ーその下が、
材木の置き場らしい僅かの空き地、
黒く湿った土の、
ところどころに、踏み躙られた雑草。
遠くに、シグナルの赤い灯。
どこかに、月が出ているのだろう。
そんな月夜に、
眼鏡をかけた男と包帯をした男が出会う。
ふたりは自殺志願者である。
汽笛が鳴る。汽車の音が近づいてくる。
この戯曲は一九二五(大正十四)年、今から88年前に発行されました。88年前の戯曲に挑むにあたり、88年後のことを考えます。88年後のこの土地では、多分今ここにいるあなたも私も、もういない。ただこの土地に演劇は残るだろう。この戯曲も残るだろう。そこにどんな爪あとを残せるか分からないのだけれど、残せるようにもがいてみようと思う。今、この土地に生きるものとして。
小濱昭博
《スタッフ》
舞台監督:神崎祐輝
舞台監督助手:髙野亮介
音響:櫻井楓
照明:神崎祐輝 早坂友紀
舞台美術:宮下直己
制作:三澤一弥
宣伝美術:川村智美
素材提供:Bico
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